日本酒ビンテージの第一人者
《味ののった酒、淡麗辛口には属さない》
現6代目は東京大学農学部を出た後に国税局の鑑定士を務め、そんな関係で国税局の鑑定士の新人さんはここに寝泊まりして研修を受けている。
蔵の風景がちょっと違う。並ぶ瓶には札が掛けられ、書物と資料が山積みされています。まるで研究室のよう。
この蔵は日本酒の熟成酒、古酒を育てている蔵。秘蔵酒 (濾過して火入れをした単熟タイプで自然の温度で保存) と 濃熟造酒 (精米70%山廃造り、-5~10℃で氷冷保存ゆっくりと変化する。日本酒度-20の甘口) に分けて年度ごとに熟成している。
生酛8BYと本醸酒7年熟成酒のブレンドは燗酒コンテスト金賞の上の最高金賞を取った。
味ののった酒、辛口でも味が乗った酒が得意、だから淡麗辛口には属さない。
日本酒の熟成酒の歴史はまだ新しい。熟成酒は技術がどんなに優れていても時間を掛けないと造れない酒です。この蔵は1970年から熟成酒に取り組んでいる蔵で、日本酒ビンテージの先駆者と言えます。
主な受賞歴
●フランス クラマスター2017
純米部門【金賞】 ほまれ麒麟 特別純米
●ワイングラスで美味しいアワード2019
【大吟醸部門】 麒麟プレミアム純米大吟醸
【プレミアム純米部門】 麒麟 時醸酒 Vitage2003
●全国燗酒コンテスト2019
【金賞】 ほまれ麒麟 別撰山廃(審査温度55℃)
●全国燗酒コンテスト2017
【金賞】 ほまれ麒麟 純米大吟醸(審査温度45℃)
●全国燗酒コンテスト2015
【最高金賞】 麒麟 本醸造 濃醇オールド(審査温度45℃)