三増酒から一早く抜け出した蔵
《さわり無き事、水の如し》
「酒は生き物です。人が造るとは言いますが微生物に働いてもらって酒が出来ます。微生物が働きやすい環境を蔵人がつくることが最も大事です。」
目指す酒は“さわり無き事、水の如し” 酒の博士坂口僅一郎先生の言葉を引用した。
日本酒を飲んでいなかった女性が日本酒リキュールを飲むようになって来た。このリキュールに力を入れて行く。
戦時中、三増酒というアルコールと糖分を加え量を増やす決して褒められない酒が造られていました。国が税収を増やすための国策です。いち早くそれを止め「無塘化」というラベルを張ったら国税局から「入れていないモノは書くな。」と圧力が…。質ばかりを求め量を造らない蔵への圧力だったわけです。この三増酒というやつが日本酒のイメージを悪く変えた原因の一つだと言われていますし、私もそれを体験した一人です。