いい酒造りを続ける為に造りを増やさない
《水が良くて、米が良くて酒造り》
社長は量やアイテムを増やす気はない。決して器用ではないのに増やしてしまえばいい酒が造れなくなる、だから必要以上には造らない。
蔵の敷地内には井戸がいくつかあり、これが酒造りの決め手でこの水があったから酒造りが始まった。土蔵の壁の厚みは30㎝、夏の暑い日も涼しい。建屋は風の通りなど計算されて建てられ、当時の知恵を駆使して建てられた蔵。
池浦酒造が造るのはずっと地域の人に呑み続けてもらえる酒。
昔偶然いい香りが出たその酵母をとっておいて使っている。
純米酒が注目されているが、アル添酒は香りがしつかり生きる酒だ。
この蔵には近代的な設備も科学も見えませんが、それがまた一つの酒蔵の魅力のわけです。後継ぎはと尋ねると…「無理には勧めない、本人次第です」と一言。